サンストリーカー開発インタビュー
2017.06.21
Q.今回、商品化に至った経緯は?
カーロボット系初期メンバーをマスターピースで全員揃えたいという思いがあり、その中で、今回は「サンストリーカー」を商品化することになりました。
『ダイアクロン』ではサンストリーカーがカーロボット1号であり、ランボルのベースとなった ニューカウンタックはそのリベンジでもありました。今回のマスターピースではランボルがカーロボットシリーズの筆頭となったので、ちょうど逆になった関係もあり、カーモードのスタイリングやギミックなどを追加して「カウンタック」らしさを追求しています。
Q. 商品のポイントは?
ランボルの時に、トランスフォーマーファンだけでなく、カウンタックファンの方にも手に取っ ていただけて好評だったこともあり、サンストリーカーではアニメの設定を活かしつつ、カウンタックファンにも認めてもらえる商品を目指しました。そこで導き出したのがアニメ設定と実車の両形態の再現で、なおかつそれを差し替えではなく完全変形することに挑戦しました。さらにカウンタックといえば、上方向に開くドアであり、リトラクタブルライトであると考え、こちらも再現。MPシリーズ初「シザードア」、「リトラクタブル・ヘッドライト」の開閉を実現しました。さらに、肩が引き出し関節になっており、前後にスイングするように設定しているほか、腕全体も上がるように関節を設定しているため、銃を前で構えるポーズが取れるようになっています。
Q.開発にあたり苦労した点は?
3段変形を可能にしつつ、ロボットモードのプロポーションを成立させるため、ロボットモード時の胸部プロポーションを保つことには苦労しました。ロボットモードの胸部は、カーモードのルーフが移動することになるのですが、ダミー胸を使わ なければなりませんでした。ダミーパーツを嫌う方もいらっしゃるので、別のパーツから胸パーツを持ってくるのではなく、同一のルーフパーツを裏返して使うようにしました。
Q.サンストリーカーにみる、最近のマスターピースシリーズの進化ポイントは?
ユーザーからの「マスターピースシリーズはもう少し動いてほしい」という意見に対して、できるだけ最初から可動を考慮して設計する方向にしています。先ほどの「肩の引き出し可動」もそうですが、他にも足首が内側だけでなく、若干ですが外側にも傾くようになっています。こうすることで片足立ちができるようになり、付属の「悪い 宇宙ロボットのお面」をつけることで、アニメで悪い宇宙ロボットに扮した時の、片足を上げての行進も再現できるようになっています。また、関節部分に軟質パーツを挟んだりして耐久性を向上させているほか、なるべく塗装を 行い、質感を高める動きを取っており、塗装を前提としたパーツ割りや素材の配置で設計を行っています。